Vol.5 衣替え

衣替えの日は
衣替えの習慣は、宮中の行事として始まったと言われています。現在の学生が、6月1日から夏服、10月1日から冬服着用というように、日本では明治時代以降 6月1日と10月1日が“衣替えの日”とされています。最近は、この習慣も和らいでいるようですが、着物を着る人にとってはとても重要。10月~5月は袷、6月と9月は単衣(ひとえ)、7・8月は薄物(うすもの)、と今でもその基本的な形式は変わっていません。
衣替え、その前に・・・
衣替えはいつでも良いと思っていませんか? 湿気がこもりやすくカビが発生しがちな雨天、曇天の日はNG。できるだけ衣類の整理は晴天の日にすることをおすすめします。
また、事前にクリーニングor洗濯を忘れずに! ご存知の方が多いと思いますが、黄ばみや虫食いの原因になるため、一度でも着たモノは必ずクリーニングあるいは洗濯をしてからしまうようにして下さい。
衣替えイロハ
忘れてはならない衣替えのポイントをおさえておきましょう!
保管場所<上・中・下>
湿気は上から下へとこもる性質があります。押入れやクローゼット、タンスに収納するときは、衣類の繊維の種類によって収納場所を決めましょう。
- 上段→カシミアやアルパカなどデリケートな衣類、おしゃれ着など
- 中段→虫や湿気に弱いウール、ポリエステルなどの科学繊維
- 下段→綿、麻など比較的湿気に強く、洗濯がしやすいもの
虫カビ、ブロック!(除湿効果と防虫効果)
防虫・防カビ剤から出るガスは空気より重いので、衣服の上に多めに置くほうが効果的です。種類の違う防虫剤を併用すると、逆に衣類のシミの原因となることがあるので避けて下さい。
また、収納場所(押入れ、クローゼット、衣装ケースなど)の底に新聞紙を敷くと除湿効果と防虫効果があることをご存知ですか? 新聞紙のインクには繊維害虫が嫌う成分が含まれているそうです。まさに一石二鳥とはこのこと。ただし、衣類にインクがうつらないように、包装紙(裏側を使用)や白い紙など薄紙を挟むようにしましょう。
ビニール袋は・・・?
クリーニングから戻ってきた衣類はビニール袋に包まれていることがほとんどです。「この袋を取って収納するべきか」、「そのままのほうがホコリがつかないから良いのか・・・」と迷っていらっしゃる方はいませんか? 正解は“袋は取って収納!”です。このビニール袋は運搬用のもので、つけたまま収納するとかさばるだけでなく、湿気がこもりカビや虫食いの原因に。ビニール袋は取り外して、数時間ほど陰干しをしてから収納するのがベストと言えるでしょう。
衣替えでは“捨てる”というのも重要な要素の一つ。“物を粗末にしてはいけない”という習慣が根付いているせいか、衣類を捨てるには勇気がいるものですよね? でも、最近ではリサイクルやネットオークションという方法もありますので、挑戦してみてはいかがでしょうか? 今年は、ぜひ上手に衣替えをしてみて下さい。

