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アキュラ通信

Vol.13 大地震に備える

震度7では思うように動けない

関東大震災の犠牲者6400人余りの8割強は、壊れた家や倒れた家具の下敷きになって亡くなっています。気象庁の説明では、震度7の揺れに際して、わたしたちは「自分の意思で行動できない」そうです。つまり、よく言われるように「大地震が来たら机の下に隠れる」と思っていても、実際には揺れるに任せるままで何もできないということです。また、震度7では冷蔵庫やテレビなどの重量物までが宙を飛ぶともいいます。ですから、寝室には倒れやすい背の高い家具や、危険な重い家具を置かないことがまず大事です。これから家を新築する、あるいはリフォームを考えている人は、ウォークインクロゼットや納戸を設けるなど、寝室に転倒物を置かない間取りプランを考えてみましょう。家具を置く場合は、動かないように壁や床にしっかり固定する。あるいは天井との間にツッパリ棒を挟むなどの転倒防止対策が必要です。

忘れずに電気のブレーカーを落とす

本震が収まったら、まず家の安全確認です。倒壊の危険性があれば直ぐに外に出ましょう。安全が確認できたら、ガスの元栓を締め、電気のブレーカーを落としましょう。これを忘れると、復旧した際に漏電で火災が発生するなど、二次災害の原因になってしまいます。次に家族の安否を確認しましょう。災害伝言ダイヤル171にメッセージを入れ、家族からのメッセージを確認します。具体的な操作方法は171をダイヤル後、音声ガイダンスが案内してくれます。家と家族の安全を確認したら、地域の救援活動に参加してください。広範囲な大震災の場合、消防や自衛隊などが直ぐに駆けつけてくれると期待してはいけません。火災が起きていたら消火作業に協力し、倒壊家屋があれば生存者を探し、救助しましょう。

3日は自力で持ちこたえる

震災後の生活の場は避難所ではありません。避難所の収容能力はどこの市町村でも住民の10~15%程度。関東大震災でも、学校などの応急避難所に収容できたのは被災者の12%で、9割近くの住民は、電気や水道、ガス、電話が途絶えた自宅で生活を続けました。また避難所での生活はストレスに溢れたものです。
一般的に利用される体育館などでは夜間も照明が点けっぱなし、足音や泣き声、イビキなどに絶えず晒され、神経の休まる時がありません。割り当てられたスペースも非常に狭く、寝返りを打つのにも気を使うそうです。ですから、大震災に備えて食料や水、燃料などを備蓄し、自宅をシェルターにしておくことが大事です。基本はまず倒壊しない建物を選ぶこと。購入する際、新築する際には耐震性能などにこだわりましょう。

飲み水は携帯浄水器で確保する

備蓄品は最低3日分、できれば1週間分は用意したいものです。3日間頑張れば、政府による救援活動が軌道に乗り、食事や水の供給が始まるはずです。わたしたちが1日に必要な飲み水は1人3リットル(夏は5リットル)。手洗いなどの生活水が2リットルといわれています。4人家族では容量20リットルのポリタンク1つで1日分、3つで3日分です。しかしこれだけの水を常に入れ替えながら常備するのは大変。湯船の水を利用できるよう、高性能の携帯浄水器を 1つ用意しておくのも方法です。多くの製品は湯船いっぱい200リットルの水を浄化する能力があります。一戸建てなら雨水を貯める専用タンクを設置し、普段は庭木の水遣りに利用するのもいいでしょう。

備蓄はキャンプ気分で楽しみながら

食料は冷蔵庫無しで長期保存が可能なものを、日頃から少し余分に購入しておきましょう。缶詰や乾燥パスタ、小麦粉、砂糖、塩などなど、普段の料理に使うものを3日から1週間分ほど多めに備蓄しておけばいいのです。燃料はカセットコンロ、ガソリンバーナー、炭などをキャンプ用品として何種類か揃えておくと便利です。キャンプ用品は災害時には非常に役立ちますので、一式用意し、日頃から楽しみながら使い方に慣れておきたいものです。電気の復旧には1週間以上かかることが予想されるので、余裕があれば小型のエンジン式発電機などを購入しておくと快適です。ラジオや携帯電話の充電器なども手動で充電できるものを用意しておくと安心です。

月並みな言葉とはいえ「備えあれば憂いなし」は真実。我が家の災害対策費兼福利厚生費として、早速予算を計上してみてはいかがでしょうか。