Vol.11 我が家をリゾートにする方法 ~第1回~

リゾートらしさの溢れる庭
リゾートのイメージにはラスベガスやテーマパークのような人工的な要素も含まれますが、一般的なリゾートらしさといえば、なんといっても「豊かな自然」です。そこでもっとも身近な自然、つまり「わが家の庭」に効率よく自然を取り込むことからスタートしましょう。庭といっても普通はそれほど広い面積は望めません。隣家との境の壁は迫っているし、駐車スペースも取らなくては。わずかな面積に芝生を植え、花壇を設けても、それだけでは十分な視覚効果を得ることはできません。
でも大丈夫。平面積が足りなければ垂直面。そう、壁を緑化するのです。庭を囲む壁全体に蔓性の植物で緑のカーテンを張り巡らしましょう。アイビーやバラで囲えば英国風、ホップを植えてドイツ風、葡萄でフランス風、藤や和種の蔦なら純日本風。夏の間だけアサガオ、ヘチマ。苦瓜やキウイ、さやえんどうなどを植えて食卓に載せるというのも楽しそう。緑のカーテンは、リビングの大きなピクチャーウィンドーの前にネットを張って這わせてもOK。断熱効果やこれからの季節にはきつい直射日光を遮る効果も生まれます。
高気密住宅には「動」の気配がほしい
最近の住宅では高気密高断熱の構造が普及していますが、裏を返すと室内環境が外部の自然から効率よく遮断されているということ。どうしても自然の息吹を感じることはむずかしくなります。そこで、人工的にそよ風やせせらぎの気配を演出してみましょう。
そよ風はエアコンや扇風機ではなく、天井に付けたシーリングファンをゆっくり回して。せせらぎの音は、リビングに置いた水盤にポンプを組み合わせて、小さな小さな滝を作ったり、すこし大きめな水がめに水生植物を植え、めだかのような小魚を泳がせたりして。揺らぎのある不規則な波動が、自然の中のリゾートの雰囲気を醸し出してくれるはずです。
照明は夕暮れ時を基本にする
夜間、室内が明るすぎるとリゾート気分には浸れません。夕暮れ時の薄暗さが日中の刺激に疲れた神経を優しくクールダウンしてくれるのです。蛍光灯のような青白色光は避け、オレンジ系の柔らかい光を壁や床に反射させて、ムードある照明を楽しみましょう。食卓を照らすのはやはり揺れるキャンドルライト。テレビではなく、オーディオでジャズやクラシック、洋楽を流しながら。毎日とはいいませんが、週末のディナーはそんなリゾート地のレストラン気分はいかがでしょうか。
鏡の中に非日常が見える
鏡に映った室内の風景には、色彩や形に微妙な違和感を感じるものです。それはまるで別の世界の入り口のよう。この視覚効果を利用すると、非日常的な雰囲気が高められます。リビングの食卓の近くや寝室、浴室などに大きめの鏡を置いてみてはいかがでしょうか。庭の緑が効果的に見える角度に置いてみるのも面白いでしょう。ヨーロッパの家庭では必ずといっていいほどリビングに少し大きめの鏡があります。洗面台だけではもったいない。窓ガラスの横に並べてみるのも面白いですよ。






