匠の心

棟梁や親方から学びながらやがては独自の世界を確立する

住まいは匠の心を持つつくり手が喜びを感じながら、住まい手に喜んでもらうためにつくるものです。いまこそ、その当たり前の匠の心を見直す必要があるのではないでしょうか。匠の心のルネッサンスということです。

日本の住宅業界には欧米にはない棟梁制度があります。欧米では住まいづくりの各段階別に分業化が進んでいますが、日本ではトータルにコーディネートする棟梁制度があるのです。親方、棟梁は徒弟制度で職人に修業を積ませながら育て上げていきます。そこには親方、兄弟子がいて、弟子は一つひとつ学びながら育っていきます。そのなかから、各プロセスのスペシャリストとして高度な能力を持つ職人になる人材もいれば、専門知識をもちながらマネジメント能力も身につけ、ゼネラリストとしての棟梁となっていく人もいます。

棟梁や親方から学びながらやがては独自の世界を確立する

そんな過程を経てスペシャリスト=職人、ゼネラリスト=棟梁は、匠の技で本質を極めていきます。昔でいう秘伝、現代風にいえばノウハウを磨き上げていくわけです。その上で、親方から学んだことをベースにしながら、やがては親方の教えを突き破って、独自の世界をつくり上げていき、親方を超える存在となります。

これは今の大手ハウスメーカーでは行いにくいことだと思っています。工場生産を主体とした製造メーカーという考え方が中心となり、また現場側は営業を主体とした販社としての位置づけになっているため伝統的な棟梁という考え方はどうしても希薄になります。

そのようなビジネスモデルの中では、仕事が縦割りになり、全体最適が取りにくい。すなわち伝統的な職人のつくり手を主体とした棟梁制度がとりにくい構造となっているのです。

次代のニーズに対応したIoT、AIも取り入れる

それだけではなく、なかには他人が苦労して作り上げたノウハウ、システムなどをコッソリ持ち出してそっくりそのままの物真似で家を建て、安価に提供して売上げを伸ばそうという人たちさえいます。

それでは、新しい時代の技術を磨いていくことはできません。昔ながらの技術だけではなく、新しい道具、設備などを駆使しながら、次代のニーズに対応したIoT、AIなども取り入れていくことが求められます。

理想の住まいづくり、理想の住まいのつくり手とは、何か、どうあるべきかを常に考えながら本質を見極めて、精進していく――それが匠の道、「匠道」ということです。アキュラホームグループ、ジャーブネットでは、そうした匠の心を持った人材、工務店、ホームビルダーを育てていきます。

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