10.地域

人口7万人の地方都市で年間30棟の受注

先日、ジャーブネット会員の和歌山県田辺市の株式会社高垣工務店にお邪魔しました(写真は訪問時に社員の皆さんと撮影したもの)。1952年創業の歴史ある会社で、それまでは年間売上高1億円前後のごくふつうの地方工務店だったのですが、十数年前にアキュラシステムを導入、地域No.1を目指して始動しました。

ところが、先頭で引っ張っていた創業家の2代目社長が病に倒れてしまったのです。オーナー企業の後継問題は何かと紛糾するものですが、高垣工務店では、30代の若手社員だった石山登啓社長(前列右から3人目)が四代目社長に就任して大きく変貌しました。先輩社員がたくさんいたなかで、大工をしながら営業もやる、元気な若手が引き継ぐことで急速に成長し、いまではグループ全体で年間売上高10億円、受注棟数は30棟に達しています。

田辺市の人口は約7万人ですが、そこで年間30棟を手がけるのはたいへんなことです。このクラスの地方都市では、年間15棟もできれば御の字ですから、30棟というのは、優良も優良、超優良ビルダーです。

地元の産業や行政からも評価される存在に

高垣工務店は、いまではジャーブネットの全国大会で、毎年のように会社としてさまざまな賞を受賞しています。また現場の匠、営業の匠、エキスパート表彰など個人の受賞も相次いでいます。従業員数も高垣工務店が27名、関連会社の高垣幸夢店が25名と合計50名を超え、毎年のように県外からも新卒社員を採用。地域に若い人材を集めてしかも定着させているため、市長を初め地元の皆さんからも高く評価されています。地元の人たちに何かと頼りにされ、地域活性化にも貢献しています。

最近では家づくりだけではなく、住まいを通して世の中を、地域を良くしたいという考えから健康事業部を設置して、半日型デイサービス「きたえるーむ」を始めました。市内2か所の施設は市民のコミュニケーションの場にもなっているそうです。また、教育事業部として発達障害スクールも設置するなど多彩な活動を展開、地元貢献を進めています。

地域に貢献するホームビルダーの見本に

地域密着型ホームビルダーとしての模範であり、SABMの目指す姿でもあります。しかも、ここまで大きくしながら、石山社長は創業家を大切にし、永代続く、永代ビルダーの四代目社長を自認しています。なかなかできることではありません。

お客さまの希望にきめ細かく対応しながら、満足できる住まいづくりを続け、竣工後も家守りを本気で行っているので顧客満足度が高く、年間30棟の受注の多くは紹介によるものだそうです。

まさにこれからの工務店、ホームビルダーの見本というべき存在であり、今回紹介させていただくことにしました。

  •  
  •  
  •