理想の組織図

タテ割り組織や個人主義が一匹狼を作っているのではないか

一般的な住宅会社では建築と営業活動が分離されていることが多く見られます。ハウスメーカーでは、各拠点を「販社」と呼ぶケースもあります。この業界は戦後、資本力のある企業が、工場生産を始め、それと同時に不動産(土地)の価値による活動を開始することから始まっています。建築については工務店などに下請けするケースも存在します。その他にも欧米から来たアーキテクトという考え方で、設計機能までも分離する動きもあります。

戦後、日本の住宅業界は、営業、設計、建築、アフターサービスを分業してきました。製販分離と称して工場生産も分離され、これらを一つにまとめて全体最適を図ることがありません。個人主義、自組織主義が蔓延し、仲たがいすることもあります。それが住まいづくりの弊害となり、理想の住まいがつくりにくいケースがあるのです。

あらゆる人が協力しあってこそ強い組織になる

本来、組織というものは、いろいろな人がいて、それぞれ協力し合いながら、助け合いながら、磨きあうことによって強固な集団になっていくものです。

今でいえばダイバーシティの考え方で、老若男女、若い人から年配まで、男女にかかわらず活躍の場が与えられ、結婚、未婚、子どもあり、なし、外国人、学歴などの分け隔てなく、チームとして組織として理想の住まいづくりに取り組めるようにしなければなりません。

日本には、「三人寄れば文殊の知恵」ということばもあります。本来の意味は、凡人でも三人寄れば素晴らしい知恵が出るということですが、それが高度な知識・経験を持った人たちが協力、連携すればいっそう素晴らしい知恵が生み出されるはずです。

アキュラホームグループ、ジャーブネットでも、業界の内部だけではなく、住まい手の意見や異業種からの意見を聞きながら、知見を積み重ねていきます。

できる人をしっかりと評価する体制づくりが大切

そうして独自のノウハウが育っていくわけですが、その先は、そのままスペシャリスト、職人としての技を極めていく人、ゼネラリストとして棟梁(社長)となっていき、後進を育て次代につないでいく人と、分かれていくでしょう。アキュラホームグループとしては専門職(スペシャリスト)や社長になれる人たちに、成長する場の提供をしています。彼らに経営資源を預け、いろいろな挑戦や経験をしてもらおうというものです。業界人としてはもちろん、人間として一流に育てていくことが重要だと思っています。

社内でそのような取組みをしつつも、一方で中にはゼネラリスト、スペシャリストとして独立を選ぶ人もいるでしょう。そうした巣立つ人たちにも、資金的援助や、ジャーブネットでの工務店支援と同じようにノウハウなどを提供することで応援していきます。育った人たちが、さらにどんどんと成長を続けていけるよう取り組むことが大事なのです。

いずれにしても、社員、つくり手(工務店)や職人さんをキチンと評価する体制を確立して、将来の理想像が見えるようにすることが大切ではないかと考えています。口ばかり、目立つばかりで技術や知識の裏づけがない人、人望がない人というのではなく、口下手でも地道に経験を積み、優秀で、周りに慕われるような人材が育つ組織や業界にしていく必要があるのではないでしょうか。

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