公器③

大学の教室で5寸の大カンナによるカンナ削りを実演

2019年12月10日、立命館大学のびわこ・くさつキャンパスで「環境科学」(環境都市工学科・岡本亨久教授)の講座に講師として呼ばれ、学生の皆さんに木のストロー開発の背景や現在までの普及状況、今後の展開などについて講演してきました(動画参照)。

講演では、木造注文住宅を建てる企業として、木のストローを通して社会に貢献する、こんな取組みもあるのだということをお話しし、木の良さを知ってもらうために、教室でカンナ削りの実演を行い、5寸の大鉋(おおがんな)で削った木の薄い板を学生さんに回して、直に触れてもらったりもしました。皆さん、興味深そうに削り華に触り、熱心に話しを聞いてくれました。

さまざまな思いと連携があってこそのプロジェクト

木のストローに関しては、なぜアキュラホームがその開発に取り組むようになったのかを順を追ってお話ししました。

ジャーナリストの竹田有理さんが木のストローを作れば、災害対策、環境対策になるのではないかと発案し、当社の広報課の西口彩乃に相談がありました。西口は木材からストローを削りだせないかと鉛筆メーカーに話を持ちかけるなど、さまざまな試行錯誤の上、カンナの削り華にアイロンをかけて平らにし、水に濡らして糊で巻き付けるという現在の手法に至りました。

ただ、ストローができても、使ってもらう場所が必要です。そこで、キャピタル東急ホテルと組み、レストランで使ってもらうことに決まりました。こうして18年12月にカンナ削りの「木のストロー」について記者発表することができました。

一人だけ、ひとつの会社だけでできることは限られます。新たなプロジェクトは、こうしたいろいろな連携によってこそ成し遂げたことを理解していただきたかったのです。

企業の社会貢献は“公器”として当たり前のこと

19年に入ってから、環境省に呼ばれて原田前環境大臣に木のストローについて説明するなどの普及活動を進め、G20では、大阪でのサミットのほか全国各地で開催された大臣会合でも採用され、世界中に発信することができました。

20年には、世界最大のスポーツイベントであるオリンピック・パラリンピックが開催され、この期間中に1000万人の訪日観光客がやってくると言われています。その人たちに、木のストローをプレゼントし、世界で認知を広げ、世界の環境問題の解消に貢献したいと考えています。これにかかる費用は社会貢献としてアキュラホームが負担する予定です。あくまでも社会貢献と考えています。企業は利潤を追求するだけではなく、社会を構成する一員、“公器”でもあります。木のストローなどによる社会貢献はその一環であり、公器として当然のことと考えています。

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