平屋は住みやすい!デメリットを緩和して良さを存分に味わう方法とは?

平屋が静かなブームを呼んでいます。

1階だけで暮らせる平屋には、時代の流れによってクローズアップされるメリットがたくさんあり注目を集めているのです。これを順番にみていきましょう。

暮らしやすい理由

ライフステージの変化に対して柔軟に対応できる

住まいを購入する目的には、「結婚した」「子どもが生まれた」「子どもが就学した」など、家族構成の変化を理由としたものが多くなっています。
これまで、住まいの中心だった二階建てや三階建て住宅では、子どもが小さいときは上階を子ども部屋にすることが多かったと思います。
しかし、子どもが成長して大人になり、家を離れたときには、親自身も年齢を重ねているもの。「二階や三階の子ども部屋を夫婦それぞれの寝室にしようと思っていたのに、今となっては、階段を使うのがつらくなってきた」というのはよくある話です。
昔であれば、子供が独立してから親だけで住む期間はそれほど長いものではありませんでした。
しかし、平均年齢が大きく伸びたことによって、子供のいない期間の方がはるかに長くなりました。そのため、子供の独立後の住心地、利便性が重視されるようになってきたのです。
また、年齢に関係なく「二階の洗濯物干し場に洗濯物をもって上がるのがつらい」「掃除機を持って階段を上がるのが大変」などという声もよく聞かれます。
そして、いつの間にか、上階の部屋は使わなくなってしまいます。 平屋であれば、このような無駄なスペースは生じません。縦移動がないため、身体への負担が少ないのです。
動線を最小限に抑えられるため、夫婦それぞれが空き部屋を趣味の部屋として利用できます。物置部屋にするにしても、モノの出し入れがとてもラクになります。

家事動線が短くなりかつ、上下移動がないので楽

平屋のメリットで一番にあげられるのは、家事動線が短くて済むことでしょう。
先ほどもお伝えしましたが、洗濯物干し場は二階に設置されていることが少なくありません。これは、二階のほうが周囲からさえぎられるものが少なくなり、太陽光を取り入れやすいからです。
しかし、二階に洗濯物干し場があると、水に濡れた重い洗濯物を入れたカゴをもって、何度も階段を往復することになります。
もちろん、乾燥機を使えばすみますが、太陽光で乾かしたいと思うこともあるでしょう。
そして、洗濯物が乾いたあとも、二階で室内に取り入れて、それらを持って下に降りてきて、クローゼットやタンスにしまうという動きが必要になります。
もし、これがすべて階段を使わずにできれば、洗濯に関する肉体的な負担を大きく減らせます。

安全性が高い

平屋のメリットには、子どもや高齢者にとって「安全性が高い」ということもあります。
最近、高層マンションから子どもが転落するニュースをよく耳にします。ここで、「転落は高層階でのこと。二階なら大丈夫」と油断していませんか?
東京消防庁によると、平成27年から令和元年までの5年間で、墜落事故により70人が救急搬送されています(0歳から5歳まで、1階からの墜落を除く)。
さらに、初診時の程度別では、入院が必要とされる中等症以上の割合が8割超、なかでも、生命の危険が強いとされる重症以上が約3割を占めています。
そして、子どもが墜落した事故(総数70人)の発生階をみると、二階からの墜落であっても、31人、全体の44%が入院の必要がある中等症以上と診断されています。※1
また、65歳以上の高齢者については、階段で「落ちる」事故が中心です。
「二階だから大丈夫」ではありません。平屋であれば、階段はありません。また転落したとしても命に係わるリスクはほぼなくなります。

※1 参照: 東京消防庁 住宅等の窓・ベランダから子どもが墜落する事故に注意!

平屋のほうが耐震性が高くなりやすい

どの住まいも、法律に基づいた耐震性能を満たした設計となっています。しかし、上階に行くほど、揺れが伝わりやすいものです。
平屋の場合は、二階や三階といった上階部分がないため、揺れの低減が期待できます。また、一階部分に掛かる重量が軽くなるので、強度的に強いのです。

家具や家電などの搬入・搬出が楽

引っ越しをはじめ、新しい家具や家電を購入した際に、それらを搬入するのがラクな点も大きなメリットです。
二階建てであれば大型家具などを玄関から入れることができず、場合によっては窓から吊り上げるなどの作業が必要なことがあります。こういったときには別料金が発生します。
もちろん、これらを捨てる際にも同じことが起きます。平屋には、このような問題はありません。

デメリットとは?

広い土地が必要になる

たとえば、4LDKの住宅を建てようとするとします。
二階建てや三階建てと比べると、平屋ではどうしても広い土地が必要です。そして、土地が広くなれば当然ながら土地代も高くなります。
せっかく土地を広くしても、全体の予算が充分でなければ、小さな家しか建てられなくなるかもしれません。

〇建築費用が割高

平屋は横に広がった住まいになるのですから、同じ延床面積の二階建てと比較すると、屋根面積が広くなります。また、基礎工事の面積も増えます。
ただし、建築の際には足場をはじめ、二階に設置するトイレなどの設備、階段などが不要となったりするため、建築費が単純に2倍になるわけではありません。
屋根や基礎工事は費用が高いので、同じ延床面積の二階建てに比べて平屋は割高になるのです。

〇通風や採光の悪い部屋ができる可能性

周囲が建物で囲まれている敷地などでは、風通しや採光がよくない住宅ができる可能性があります。
これに対して二階建てや三階建てであれば、上階ではこれらを確保しやすいのです。周辺環境によりますが、平屋では特に風通しや採光について十分な配慮を行う必要があります。

〇2階のバルコニーがないため、洗濯物を干す際にプライバシーへの考慮が必要になる

平屋だと1階に洗濯物を干すため周囲の視線が気になるかもしれません。
洗濯物が見えると家族構成がわかってしまうので、通りに面した場所からは洗濯物が見えないような設計プランが必要になります。

〇洪水のときに逃げる2階がない

平屋を建てたいなら洪水のリスクのない土地を選ぶ必要があります。
土地を購入する際には、ハザードマップで洪水のリスクを確認したいものです。
参照: 国土交通省 ハザードマップ

〇南側に建物が建ってしまうと陽が当たりにくくなる

南側が大きな空き地や駐車場になっている場合、将来を考えたプランにしておきたいものです。
もし、南側に建物が建築されてしまうと、場合によっては自分の住まいに太陽光が入らなくなってしまうかもしれないからです。
こうならないためには、南側に立つ可能性がある建物の種類や高さを把握しておき、南側の境界線から少し下がって家を建てるプランにするなどで対応しましょう。

家族間のプライベートの確保が難しい

二階建てや三階建てと異なり、家族の気配が感じられやすいのが平屋の特徴です。
その反面プライバシーは確保しにくくなります。プライバシーを確保しようとすると、通風や採光を我慢しなければならなくなるかもしれません。

隣の家から家の中を見られてしまう

二階建ての隣の家から、家の中が丸見えになってしまうことも起こりえます。
また通りに面しているなら、通行人から家の中を見られてしまうかもしれません。
もちろん、見られないように家の配置を考える、トレリスや垣根で目隠しをするなどの対応を取りましょう。

デメリットを緩和して暮らしやすい平屋の良さを存分に味わうには

(1)土地選びが大切

〇とにかく広い土地を確保

平屋にもデメリットはありますが、これらを緩和して平屋の良さを最大限味わうためには、どうすればいいのでしょうか。最も大切なのは、「広い土地を確保する」ことです。
親が住んでいる家を将来的に相続する可能性があるなら、その土地の広さを認識しておきましょう。
また、立地にやや難がある土地の場合、坪単価は周辺よりも低く抑えられています。隣接する土地も含めて取得したいものです。

〇プランを工夫する

採光や通風が悪くなることが想定される場合は、中庭や天窓を設けるなどプランを工夫しましょう。

〇洪水の心配がない場所選び

さきほども述べましたが、土地を購入する際には、必ず事前にハザードマップを確認し、リスクを確認するようにしましょう。
現地に行き、商店など長く住んでいるような人と話して、過去にどのような自然災害があったかを尋ねてみるのも有用です。
洪水の心配があっても、その土地にこだわりがあるのであれば、基礎をつくる際に土台をかさ上げする方法もあります。

〇南側に高い建物が建つ心配のない土地を選ぶ

南側が今、空き地でも将来的に建物が建つことを想定しておかなければなりません。
高い建物が建てば、日当たりが確保できなくなる可能性があります。
このため、購入しようとしている土地がどの「用途地域」(*)なのかを確認しておきましょう。用途地域がわかれば、周囲に建つ可能性がある建物の高さや種類がわかります。
*計画的な市街地を構成するために、住居系や商業系、工業系と3つのエリアに分類され、それらをさらに細かく分けて、計13地域があります。
住居系は8つ、商業系は2つ、工業系は3つです。住居系は最も建物の規制が厳しい「第一種低層住居専用地域」をはじめ、中高層住宅が中心の「第一種中高層住居専用地域」や、農業と調和した低層住宅の「田園住居地域」などがあります。
商業系には、「近隣商業地域」と「商業地域」があり、いずれも住宅は建てられます。
工業系といっても、「工業専用地域」以外の「準工業地域」「工業地域」では住宅は建てられます。
平屋で通風や日当たりを将来的に確保したいと思うのであれば、住居系で「第一種低層住居専用地域」「第二種低層住居専用地域」がベストです。

(2)家族間のプライバシーの確保に配慮

家族のプライバシーを確保するには、隣り合った部屋の間にクローゼットを配置する、部屋の間に浴室などの水回りを導入する、入口の位置を工夫するなどの設計プランで対応できます。
プランの工夫によって家族の気配をうまく感じるメリットと同時に、適切なプライバシーの確保に努めましょう。

(3)プライバシーを確保できる洗濯物干し場を確保する

「洗濯物は外に干すもの」と思っていませんか。
平屋を建てるならその常識を捨ててみましょう。たとえば、日当たりのよい室内の一画や、脱衣室を広めに取りランドリースペースとする方法があります。

また、浴室乾燥機を導入するという方法もあります。
洗濯物を一気に乾かすことができませんが、ランドリールームのような特別なスペースを必要としないので、室内を有効活用できるでしょう。

(4)外側からの視線をさえぎる設計

外側から見えないようにするには、道路側に面している部屋の周囲にトレリスや垣根を設けるのも有効です。
間取りについてもコの字型や中庭のある箱型などにして、内側に大きめの窓をつくる構造にすれば、光を取り入れられる反面、外からは見えない住まいになります。
お隣の二階からこちらの室内が見えるような可能性がある場合は、屋根が外側に大きく張り出した長めの「庇(ひさし)」とすることで、視線を遮ることができます。いずれにしろ、設計次第で視線は遮ることができます。

■アキュラホームの平屋住宅の紹介

これまで見てきたように平屋にはメリットが多くある反面、デメリットもあります。

そのデメリットをいかに緩和するかは、建築業者の腕の見せ所といえます。

アキュラホームはこれまで、数多くの平屋を建築してきました。バリアフリーを最大限考えた住まいや、坪庭などの趣味を活かしたこだわりのある家。

家事動線やプライベート空間を考慮した家。用途に合わせて取り出しやすくしまいやすい工夫された収納が随所にある家。

アキュラホームはこれまでの豊富な経験に裏付けされたベストの平屋をご提案します。

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