4月の投稿ではキッチンの種類やレイアウトについてご紹介しましたが、今回はキッチンの素材についてご紹介いたします。ぜひ素敵なキッチン選びに役立ててください!

 

キッチン素材

■ステンレス

埼玉中央支店 宮原展示場

ステンレスは耐水性・耐熱性・耐久性に優れている素材です。匂いや汚れがつきにくく衛生的な素材で、レストランなどの飲食店のキッチンやカラトリ―、調理器具などにも採用されています。また、汚れも落としやすいため楽に掃除をすることができます。また、ステンレスは英語表記にすると「Stain less(錆びない)」という意味があり、その名の通り錆びに強いという特徴があります。一方で、時間が経つとステンレスの光沢がなくなってしまうというデメリットもあります。また、ステンレス自体は錆びにくい素材ですが、濡れた空き缶や鉄製の鍋などを長時間置きっぱなしにするともらい錆がついてしまうこともあるため注意が必要です。さらに他の素材に比べて水垢や傷がつきやすいというデメリットもありますが、近年ではこのデメリットを補うような水垢のつきにくいコーティングや傷の目立ちにくい仕上げの商品も開発されています。

 

■人工大理石

埼玉北支店 久喜展示場(採用商品:クリナップ STEDIA)

人工大理石とは、アクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とした人工素材です。大理石に似た質感と外観を持ち合わせていますが、原料に大理石は含まれていないため他の大理石に比べると安価で加工しやすいという特徴があります。そのため、キッチンだけでなく洗面台や浴槽など幅広く使用されています。一方で、他の素材に比べて耐熱性が低い、汚れがつきやすいといったデメリットもあるため注意が必要です。

 

■人造大理石

 

名古屋支店 岐阜県庁前展示場(採用商品:CUCINA クオーツエンジニアドストーン)

人造大理石とは、天然の大理石を粉砕し、セメントや樹脂で人工的に固めた素材です。人工大理石と名前がよく似ていますが、人工大理石は原料も製造も人工なのに対し、人造大理石は天然の原料を人工で製造した素材となっています。デザインに高級感があり、水垢が目立ちにくいという特徴があり、表面に凹凸がないため隙間に汚れが入り込んでしまうという心配がありません。一方で原料に天然の大理石を使用していること、仕上げに研磨作業が必要なことから人工大理石に比べると高価な素材であるという特徴もあります。

 

■ホーロー

ホーローとは表面がガラス、内側が金属でできた素材です。金属の強さとガラスの美しさを兼ね備えた素材となっています。油などの汚れに強く、さっとふき取るだけで綺麗になるため毎日のお手入れを楽に行えるのが特徴です。また洗剤や調味料の液だれなどが付着しても変色、変質の心配がありません。ただし真っ白なホーローキッチンは黄ばみが気になってくる場合があるため、キッチンの色選びには注意が必要です。さらに、ホーローのキッチンパネルにはマグネットをつけられるため、マグネットフックに調理器具を吊り下げて収納することもできます。一方で表面がガラス素材でできているため、重いものや硬いものを落とすと割れてしまう可能性があります。また、ガラス面が割れてしまうと内側の金属がむき出しになってしまい、そこから錆が発生してしまう可能性もあります。

 

■セラミック

福山支店 尾道展示場(採用商品:クリナップ CENTRO)横浜支店 戸塚展示場(採用商品:LIXIL RICHELLE)

セラミックは、ガラスや陶器と同じように約1250℃の高熱で焼いて成形された素材です。他の素材に比べると耐久性が非常に高く、包丁やフライパンなどにも採用されています。熱に強く、高熱の鍋などを置いても変形や変色が起こりにくいという特徴があります。また衝撃にも強いため、割れにくく傷がつきにくいという特徴もあります。さらに色褪せしにくいこと、高級感のある見た目などがメリットとして挙げられます。一方で、素材そのものが重く運搬や搬入などにコストがかかってしまうため他の素材よりも高価であるという特徴もあります。

 

 

■メラミン

大阪支店 和泉展示場(採用商品:GRAFTEKT)

メラミンとは、樹脂を浸透させた紙を何層にも重ね合わせた薄い板であるメラミン化粧板を合板に接着させてつくる素材です。カラーバリエーションやデザインが豊富なので、ダイニングテーブルなどの家具もキッチンに合わせてコーディネートしやすいという特徴があります。また耐久性に優れており丈夫で長持ちしやすいという特徴もあります。一方で、経年劣化で下地が剥がれてしまう可能性があることや、傷や割れなどをDIYで補修するのが難しいことなどがデメリットとして挙げられます。

 

■タイル

タイルは海外の住宅のキッチンで採用されていることが多い素材です。タイルを使用したキッチンを導入することで個性的でおしゃれな空間を作り出すことができます。タイルは汚れがつきにくく液体を吸収しないため、水拭きするだけで簡単に汚れを落とすことができます。一方で、目地部分の汚れが目立つためメンテナンスが大変であることや、施工に手間と時間がかかるといったデメリットもあります。

 

いかがでしたでしょうか。キッチンの種類、レイアウト、素材などそれぞれの特徴を掴んでご自身に合ったキッチン選びを楽しんでください!