土地探しをしていると「旗竿地」と呼ばれるタイプの土地に出会うことも。そもそも旗竿地とは?メリットとデメリットもご紹介します!

旗竿地とは?

旗竿地とは、名前の通り旗に竿がついたような形の土地のことです。

相続時や新たに売却する際に大きな土地を2つに分筆するするこがあります。都市部の土地ではお互いの間口が狭くなり、細長い土地になってしまうことを避けるために上図のように分けることで旗竿地が生まれます。

また、建築基準法による「接道義務」により、原則として、建物の敷地は、幅4m以上の道路に2m以上接道していなければならないと定めています。この条件を満たすことができなければ、今建っている建物を解体しても、再建築不可となってしまいます。とても安価で売られている旗竿地はこういった危険性も隠れています。

旗竿地のデメリット・メリット

デメリット

■採光・風通しの確保に工夫が必要

旗竿地は奥まったところに家が建つため、四面が家で囲まれていることが多いです。その場合、周辺の建物に遮られ1階部分の日当たりや風通しが悪くなります。

しかし、間取りを工夫することで解決できることがあります。吹き抜けや中庭を取り入れることで光と風を取り込むことができます。また、2階にLDKを採用することで家族が長く過ごすスペースに日当たりを確保することができます。

■駐車スペースが限定されてしまう

旗竿地の場合、多くが路地の部分に駐車することになります。2台所有している場合では、縦列駐車になることがほとんどです。

また、間口にも注意が必要です。前述で説明した通り、土地によっては接道義務を果たすために2mしか間口がない場合があります。道路に接している幅が狭いと駐車後の乗り降りに苦労します。普通車で幅は約2mあるので、駐車することも考えると3m以上は確保したいです。

■建築コスト・インフラコストがかかりやすい

間口が狭いと、重機が入らず作業効率が悪くなり、工事費が高くなることがあります。また、水道管や電線引き込みが新たに必要になったり、通常よりも高くなることもあるので購入前に確認しておきましょう。

メリット

■相場よりも安価に入手できる

旗竿地の一番のメリットは価格が安いことです。通常の正方形や長方形の土地と比べると、同じ場所・大きさでも旗竿地の方が10~20%程度安い価格設定になっていることが多いです。人気エリアでなかなか手が届かない価格でも、旗竿地なら予算内ということも。土地の費用が抑えられるので、建築費に予算を回すことも可能です。

■プライバシーを確保し、静かに暮らせる

道路から奥まった敷地に家があるので、通行人からの視線や車の騒音・排気ガスを気にせず暮らせることができます。交通量の多い道路に面している場合は、静かに暮らせるという点で旗竿地のほうがいいと思う人も少なくありません。

また、お子様のいるファミリーにとっては玄関から出てすぐに道路ではないので、子供の飛び出しによる事故の心配もありません。

■外壁の費用を節約できる

道路から見える部分が少ないため、割り切ってしまえば外装や外構費用のデザインにかかるコストを抑えることができます。その分内装にこだわることもおススメです。

■路地を活かした個性のある家を建てられる

長い路地状部分を活かして、花いっぱいのアプローチや隠れ家のような雰囲気、個性的な家づくりを楽しむことができます。

 

旗竿地の条件と設計の工夫次第で、旗竿地でしか叶えられない家づくりが楽しめます。「購入してもいい土地かどうかわからない」とお困りでしたら、ぜひご相談ください。