土間があるとこんなに便利!土間をオススメする理由とは?

「土間」と聞くと、時代劇に出てくるような昔の日本の住宅を連想するかもしれませんが、昨今土間を取り入れたスタイルが注目されてきています。

当記事では、現代の土間の特徴や、土間の活用方法、土間のデメリットへの対処法などを解説します。 土間を活用した素敵な住宅とライフスタイルの設計に、ぜひお役立てください。

土間とは何?

土間とは、次のような特徴を備えた場所のことです。
屋内だが、土足で活動できる
・床材などが貼られた土足不可の居住スペースより高さが低く、地面に近い高さになっている
 昔の農家では家の中に土間があるのが普通で、次のような役割を果たしていました。
・ 農作業や農機具の手入れなどの作業スペース
・かまどを置き、煮炊きなどの料理をするスペース
・近所の人と立ち話をしたり客人を迎えたりするスペース

昔の農家の土間は地面でしたが、現代の住宅の土間は、コンクリートやモルタル、タイル貼りなどになっています。

ライフスタイルを豊かにする土間の魅力とは?

日本人の生活スタイルの変化に伴い、土間のある家はほとんどなくなりました。
しかし、昨今「ライフスタイルを豊かにする新しい空間」として土間が見直されてきています。
土間の魅力として、次のような点が挙げられます。

(1)汚れてもよく、掃除が簡単
土足で活動するスペースなので、汚れに敏感になる必要がありません。現代の住宅の土間は、コンクリートやモルタル、タイル張りなどです。
これらは比較的汚れを落としやすい材質なので、掃除も簡単です。

(2)天気を気にせずDIYなどのスペースに使える
DIYなど広いスペースが必要な作業は、天候に左右されがちです。
しかし、土間があれば、汚れてもよい広いスペースを屋内で確保することができ、雨の日でもDIYなどができます。

(3)夏は涼しい
土間に使われることの多いコンクリートやモルタル、タイルは熱伝導率が高い材質です。床の熱伝導率が高いと、夏場は涼しく感じられます。

(4)収納に便利
屋外で使うものは土や砂で汚れがちで、屋内で収納しようと思っても、家の中が汚れることが心配ですよね。
しかし、土間であれば、そのような心配なく屋外で使うものも収納できます。

土間の活用方法

土間の活用方法としては、主に次の8種類があります。

玄関土間

玄関に土間を設けることで、外出がスムーズになります。外出するときに持っていくものを、玄関土間にあらかじめ収納しておけるからです。
小さなお子様がいて外出時の荷物が多い方や、アウトドアに出かけることが多い方にとくに便利です。
ベビーカーやかさばる荷物を持って外出することが多い場合は、玄関口を広めに作るとより良いでしょう

子どもやペットの遊び場

広さのある土間であれば、雨の日などの子どもの遊び場として使えます。犬や猫などペットの遊び場にもなりますね。
ペットを屋外で飼育している場合、台風や大雪の際に屋外のペットを避難させるのにも便利です。子どもが土間に出入りすることを考えて、段差を低めにするのがおすすめです。

リビング

土間をリビングとして使うことのメリットは、夏場涼しいことや、床の汚れや傷に敏感にならなくて済むことです。
「子どもが遊んでいるのを見守りつつ、夫婦でゆっくり過ごす」など、快適な憩いの場として使えます。

ガレージ

バイクや車を保管するガレージとして活用する方法もあります。愛車を風雨にさらさず保管できることがメリットです。デザイン性の高いバイクなどの場合、置き方を工夫すればインテリアにもなるでしょう。
ただし、車を出し入れする開口部の確保が必要なこと、車の音や排気ガスがストレスになる恐れがあることに注意が必要です。

趣味のスペース

ガーデニングやDIYなど、周囲が汚れる恐れがあったり、場所をとったりする趣味のスペースにするのに便利です。土間に収納棚を置けば、趣味に使う用具の収納も合わせてできます。

収納

次のように屋外で使うものは、土間に収納するのにおすすめです。
自転車や三輪車、ベビーカーなど
・野球のバットやグローブ、サッカーボールなどのスポーツ用品
・キャンプグッズや登山グッズなどのアウトドア用品
・ペット用品やガーデニング用品

土足で活動するスペースなので、多少砂や土で汚れても、問題ありません。

サンルーム

太陽の光を取り入れた土間は、次のように活用できます。
晴れたときには日光があたりつつ、洗濯物が雨に濡れる心配のない洗濯物干し場
・雨による泥はねで植物が病気になる心配がなく、植物を日光にあてられるガーデニングスペース
・親が子どもを外に連れていけない日や寒い日などに、子どもが日光を浴びながら遊べる空間

土間キッチン

キッチンの床は食材のカスや油はねなどで汚れる場所です。
土足スペースである土間であれば、床張りなどの居住スペースほどには汚れに敏感になる必要がありません。
床に排水設備があれば、水をざっと流してモップ掛けするなどの掃除が可能で、掃除もしやすいです。
靴を脱がずに玄関から直行できる位置であれば、買ってきた食材を運び込むのにも便利です。

土間のデメリットとデメリットの軽減策

土間にはメリットがたくさんあり、上手に取り入れることで生活に彩りを与えてくれます。
しかし、土間にはデメリットもあります。デメリットを把握し、それぞれのデメリットへの対処法を知っておくことも重要です。

土や砂で汚れやすい

土足で出入りするので、土間には土ぼこりや砂ぼこりが発生します。
次のような対策をとることで掃除がしやすくなります。
掃き出し窓を設けて、土や砂をほうきで外に履き出せるようにする
・水道設備と排水設備を土間に設けて、手軽に水洗いできるようにする

移動で靴を脱いだり履いたりするのが面倒

土間に出入りするのにいちいち靴を脱いだり履いたりするのが面倒な場合は、土間用のサンダルを土間に置いておくと良いでしょう。
また、土間を通過しないとあっちの部屋に行けないというような間取りにならないよう注意しましょう。

家の中に段差ができる

高さのある段差は、子どもや高齢者が上り下りに苦労するかもしれません。段差を低めにしたり、手すりを設置したりするのがおすすめです。

冬は結露で湿度が高くなりやすい

土間は、屋外と屋内の中間地点といえる場所です。冬場には、屋外の冷えた空気と屋内の暖かい空気との気温差で結露が生じ、湿度が高くなる恐れがあります。
湿気はカビの原因になるので、湿度が高い状態が続くのは良くありません。
対処法としては、次のような方法が挙げられます。
土間に換気扇や除湿器を設置する
・土間のある空間の壁を漆喰や珪藻土など湿度を調整する機能のある材質にする
・家の中で温度差が生じにくい高気密・高断熱の住宅にする
・全館空調を取り入れる

冬は寒く床が冷たい

土間は夏場涼しい反面、冬には寒くなりがちです。また、床の冷たさが気になる人もいるでしょう。
対策としては、次が挙げられます。
土間にヒーターなどを設置する
冬場には、土足で歩くことを想定したカーペットを土間に敷く
・家の中で温度差が生じにくい高気密、高断熱の住宅にする
・全館空調を取り入れる

居室との温度差

土間は居室と温度差があるので、居室と土間との出入りで、温度差により体が疲れる恐れがあります。
対策としては次が挙げられます。
上着の着脱などで適宜体温調整をするように心がける
・家の中で温度差が生じにくい高気密・高断熱の住宅にする
・全館空調を取り入れる

まとめ

土足で活動でき、雨で濡れる心配がない土間スペースは、屋外で使う用品の収納やガーデニング、DIY、子どもの遊び場、家族の憩いの場など、さまざまな活用法があります。

「冬場は寒くなりがち」「土や砂で汚れる」などのデメリットもありますが、「断熱性能に優れた住宅にする」「掃き出し窓を設ける」などの工夫で対処できます。

アキュラホームの強みは断熱性能と経済性、そして大空間を実現する構造です。大空間を実現できる構造は、広々とした土間を作りたいといった場合にうってつけです。

全館空調や高い断熱性で土間のデメリットをカバー、さらに開放感のある空間を実現し、快適な彩りある暮らしを提供します。

高い断熱性能は冷暖房費を節約する効果があります。光熱費の節約にもなり経済的です。

土間のある暮らしに興味のある方は、ぜひお問合せください。