2023.09.05

CSR・環境

日本初の「8階建て純木造ビル」の廃材で創造性豊かなSDGs廃材アートが誕生!
定員を大幅に上回る来場者が参加し楽しみながら“木の素晴らしさ”を体感
~農林水産省後援「夏休みの木育課外授業 つくろう!木育フェス」開催!~

株式会社AQ Group (本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮沢 俊哉)は、8月19日~29日の期間、全国126か所の拠点を会場に木と触れ合い、木を知ることで地球環境を守る意識のきっかけとなる夏休みの自由研究ワークショップ「夏休みの木育課外授業 つくろう!木育フェス」を開催しました。8月25日には建設中の日本初※1「8階建て純木造ビル」をメイン会場に木育フェスを実施。最先端の木造建築の中で、次世代を担う子どもたちは「ものづくりの楽しさ」「木の素晴らしさ」を体感しました。また、オンラインで全拠点に中継とYouTubeで配信し多くの方にご視聴いただきました。

 本イベントは農林水産省が後援。会場で勝俣孝明農林水産副大臣にご登壇いただき、「AQ Group さんが開催されるような『木育フェス』の機会は、国の政策を推し進める上でもとても有益であり、有り難い機会と考えている」とご挨拶を賜りました。

 

「廃材アート体験」に参加された子どもたちの集合写真

「廃材アート体験」に参加された子どもたちの集合写真

廃材アートを楽しむ様子

廃材アートを楽しむ様子

 

“木のビル”の建築現場は来場者殺到!木と触れ合い創造性を育む「廃材アート製作体験」を実施

 8月25日は通常公開されない建築現場を限定公開して「8階建て純木造ビル」の現場見学会と「木育フェス」を同時開催しました。全国の会場で多くの事前予約やお問い合わせをいただき、「8階建て純木造ビル」会場だけでも総勢450名超の方が来場。19日~25日の期間中、全国TV放送局や地方TV局など20社以上、その他主要ラジオ、新聞、雑誌など20社の取材や林野庁など行政の方々も参列し、大きな盛り上がりのなか実施しました。

 「木育フェス」では、森林の大切さを学ぶ木育教室と「8階建て純木造ビル」の廃材を使用して木のぬくもりを感じながら豊かな創造性を育む「廃材アート製作体験」を実施。稲山正弘氏(東京大学大学院 木質材料学研究室 教授)による木に関する授業では、クイズ形式で木の性質や森林について勉強。浅田茂裕氏(埼玉大学 教育学部 教授)が廃材アート講師として登壇し、作製のアドバイスをいただきました。子供たちは「木の良い香りがする」、「捨てるのがもったいない!」や「木の大切さがわかったので自由研究で使いたい!」など楽しみながら木の素晴らしさを体感しました。

※日本初:1) 免震装置に頼らない耐震構造による構造体の木を現しとした木造8階建て
     2) 木構造体の接合部を特殊な金物に頼らず日本古来の継手・仕口の技術を住宅用プレカット工場で量産加工してつくる木造 8 階建
     3) 伝統的な木組み技術とビスだけで壁倍率 20 倍を超える高耐力組子格子壁を使った木造 8 階建て

建築中の構造現場で子どもたちが「廃材アート体験」に取り組む様子_1
建築中の構造現場で子どもたちが「廃材アート体験」に取り組む様子_2

建築中の構造現場で子どもたちが「廃材アート体験」に取り組む様子

 

子どもたちが木の大切さや木と触れ合い学んだことを募集する「廃材アートコンテスト」を実施

 全国の会場で作成した作品を応募できる「廃材アートコンテスト」を開催します。コンテストでは、子どもたちの創造性豊かな作品を募集するだけでなく、木育のなかで「木や森について学び感じたこと」や「作品への想い」を提出していただき、より森林や地球環境の理解を深め、地球を守る意識を持つきっかけとします。審査委員長には日本建築士会連合会名誉会長であり、日本建築士会連合会・木のまちづくり部会長の三井所 清典氏が就任。申し込みは9月1日から実施中。優秀賞等の発表は9月29日を予定しています。

展示場会場で作成された「廃材アート」

展示場会場で作成された「廃材アート」

【廃材アートコンテストについて】

応募期間:9月1日(金)~9月8日(金)
結果発表:10月16日(月)予定(AQ Groupホームページ内)
応募方法:AQ Groupホームページより応募(下記URL)
https://www.aqura.co.jp/enquete/haizaiart/
木育フェス当日の様子は下記URLに動画を掲載
https://www.aqura.co.jp/junmokuzou-shinshaoku/

【AQ Group代表取締役社長 宮沢俊哉コメント】
「木を使い、森を育て、森を作る」純木造ビルと木育で環境貢献し循環型社会実現を目指す
 100年前の9月1日、未曽有の関東大震災によって多くの住宅が被災しました。その後の伊勢湾台風の被害から発せられた木造禁止令によって、木造は鉄やコンクリートに劣るというイメージが出来上がったように感じます。私は、ご賛同いただいている研究者・技術者の皆様とともに、この木造の工法を改良し、この偏見を払しょくしようと心に誓いました。失敗の連続や規制、前例のないことから、困難な道のりでしたが、5階建て、10階建ての耐震実験を行い、この「8階建て純木造ビル」を実現することができました。

 現在、中大規模木造建築は脱炭素社会の実現に向け世界的な注目を集めています。その中でも私たちが開発した「普及型純木造ビル」について知っていただくため、建築中の現場を限定公開しました。「木育フェス」は予想以上のお申込みがあり、建築現場のため限られた人数しか招待できませんでしたが、オンライン中継で多くの方にご視聴いただきました。非常に多くの方が「純木造ビル」に興味を持ち、見学いただけたことを本当に嬉しく思います。

 「木のビル」は「木を使い、森を育て、森を作る」という森林循環を促し、環境貢献することができます。次世代を担う子供たちに体感してもらい、「ものづくりの楽しさ」や「木の素晴らしさ」を感じて脱炭素、環境貢献について考え、地球を守る意識を持つきっかけとしてもらいたいと思います。大変ご好評いただけたことから、また来年以降も開催することを検討しています。

 今後も「純木造ビル」を普及させるため推進していくとともに、木の大切さや素晴らしを伝える木育を通じて環境貢献に取り組み、脱炭素社会の実現に寄与してまいります。

構造体でもあり意匠的でもある組子格子耐力壁の前で挨拶する代表取締役社長宮沢俊哉

1階の組子格子耐力壁の前で挨拶する
代表取締役社長 宮沢俊哉

建築中の「8階建て純木造ビル」5階部分の構造写真

建築中の「8階建て純木造ビル」5階部分の構造写真